よく噛むことの大切さ、消化酵素薬の常用について

胃手術後は胃酸や消化酵素の分泌が減るため、栄養素の消化や吸収が不充分になります。食事量がとれるようになっても消化・吸収されるエネルギー量は不足し、体重は減ってしまいます。

それを防ぐには、よく噛んで唾液という消化液をたくさん出すと、栄養素の体内への吸収が高まるため「よく噛んで食べること」が重要になります。例えば消化の良い料理として粥がよく挙げられますが、これも食べる際によく噛まなければ消化されません。しかし、よく噛んで食べれば、唾液とよく混ぜ合わせることができるため、消化されやすくなります。胃を切るということは、それだけ消化液が不足してしまうので消化酵素薬(医師の処方箋が必要)の服用が必要です。

また、軽いジョギングやダンベル体操などで筋肉の萎縮を防ぐことにより骨量の減少を防ぐということも肝要です。

「食べ方リハビリ」を行う中で、体調を見ながら、ここで紹介する料理や運動を毎日の生活に取り入れてみてください。

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>>1:胃が「ない」ことを自覚しよう。