「アルファ・クラブ物語」はアルファ・クラブ会報にご自身の体験談を投稿くださった会員様のインタビューシリーズです。胃を切除して経験したご苦労や、どのように後遺症を克服したかなどを経験者ならではの視点で語っていただいています。
経験者の「生の声」をぜひご覧ください。
平成17年春
父の勧めで嫌々受けた内視鏡検査
早期胃がんを告げられた
35歳で胃がん
眠れない夜を過ごした
腹腔鏡手術で幽門側3分の2を切除
ゲップ、どうき、嘔吐、腹鳴、おなら
後遺症に悩んだ
アルファ・クラブの会報には同じように後遺症に悩んだ方々の体験談が載っていた。
上司の理解や家族・友人に支えられ
趣味のカメラを持って海外旅行にも行けるようになった
平成22年春
胃がん手術と後遺症を承知で交際を申し込まれた
胃がんの手術をして体力もない、ましてや子供を持とうということまでは考えられない
それでも彼は言った
「夫婦が大事」
彼の熱意に突き動かされて、結婚式を挙げた
友人、上司、伴侶に恵まれ、特別の春を迎えた私は幸せ者です
生死にかかわるがんというものは
最も衝撃的な出来事で、
そう簡単に忘れるわけにはいかない
早期の胃がん
内視鏡的粘膜下層剥離術で治療できるはずだった
突然告げられた胃切除
気持ちは混乱した
胃を切るのは嫌だ
「胃を切るくらいならそのまま進行がんで死んでもいい」とまで思いつめた
そんな時の娘の言葉…「長生きすることを考えて」
ハッとした
これからは周りに支えられて生きていかなければならないと…
あらためて考えさせられた
退院後はダンピング症状に怯えた
どういう症状がでるかわからない不安に駆られた
娘が持ってきた「ALPHA CLUB」の見本紙
「食べることを恐れるな」
「そうか、そういうことか」と食べ始めた
今となればそれが正解だった
食べることができる
飲むことができる
楽しく生活できる
私にとってはALPHA CLUBで見つけた記事が、今楽しく生活できているきっかけを与えてくれた