広島市立病院機構 広島市立北部医療センター安佐市民病院

胃を切除した人・これから胃を切除する人に対する診療方針・メッセージ

胃手術後のケアに対する取り組みは

1. 栄養相談について
   栄養相談は手術を受けられて退院する前と、退院されてから最初の外来受診時に必ず受けていただきます。最初の栄養指導の際に食事の方法や退院後の食事に関するパンフレットをお渡しします。また、外来通院中に経口摂取が上手く進まない場合、あるいは腸閉塞の原因が食べ方に問題があると考えられる場合には、外来にて管理栄養士に栄養指導を受けていただくことがあります。また、ご希望があればいつでも個別栄養指導を受けていただくことができます。
2. 後遺症の説明とケアについて
   後遺症は胃切除を受けられる限り、程度の差はありますが、必ずといって良いほど出てきます。後遺症の説明は手術前に術後の合併症の話と一緒にパンフレットを用いて説明しておりますが、退院前にも再度医師・看護師より胃切除後の食事のとり方についての説明を受けていただきます。
   食事の内容やとり方の工夫、あるいは薬物療法により日常生活に問題が生じる方はあまりおられませんが、それでも問題がある場合は短期入院などをしていただき食事の摂取状況を確認させていただいたり、残胃の運動や食物の排泄状況のチェックを受けていただいたりすることもあります。
3. 院内での活動について（患者を対象とした集まりなど）
   患者サロン（がんサロン）で多職種スタッフによる健康相談などを定期的に開催しておりますが、胃切除を受けた方の患者会は今のところありません。患者会の設立希望がある方はご連絡ください。